カトリック精神を広める⑭ 神様からの呼び掛け:聖マリアの場合

あなたは信じますか?神様から直接人間に呼び掛けることがあることを

ルカによる福音書第1章(新共同訳)によると、聖マリアの場合は、天使ガブリエルが神から遣わされてマリアのもとを訪れてこう言ったという。当時、マリアは16歳。既に、婚約者のヨゼフがいた。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。 あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。」
 これに対し、マリアは「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」 当然ではある。未婚なのだから。これに対し、天使ガブリエルは、
「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。神にできないことは何一つない。」
 これに対するマリアの答えは、秀逸である。
マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」

 ここで重要なことは、いわゆる「処女懐胎」である。当時も今も、結婚していないのに、身ごもるならば、世間から白い目で見られるのは必至。それなのに、マリアは、「私は主のはしため(召し使い)です。」と言い、「お言葉通りになりますように」と述べている。この謙虚さの故に、人類は今も神への取り次ぎをお願いしている。

 婚約者のヨゼフは、マリアが身ごもっていることを知って、密かに別れようとしたが、夢の中で天使が現れ、「恐れず、妻を迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」(マタイによる福音書第1章)。

 マリアは、息子のイエス・キリストのご受難に際して、ペトロはじめ弟子たちが離れていったのに、十字架上で死ぬまで、キリストに付き添い、最後はヨハネに引き取られた(ヨハネによる福音書第19章)。亡くなった後、マリアは肉体も霊魂も天に上げられたと信仰され、
1950年11月1日に、教皇ピオ十二世(在位1939~1958)が全世界に向かって、処女聖マリアの被昇天の教義を荘厳に公布しました。

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